遺言書作成を考えるとき

遺言書のタイミング


「終活」という言葉を耳にする機会が増え、中高年だけではなく様々な人が関心を持つようになりました。
終活として一番頭に浮かぶのは、遺言書の作成についてではないでしょうか。
中には、すでに遺言書作成を済ませてあるという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな遺言書を作っておきたいと考えるタイミングは人それぞれ違うはずですが、その例をいくつかご紹介いたします。

【タイミング例】

<大病がわかったとき>

元気なうちには考えないことも、これまでになかったような大病を患ってしまったときに考えることが多いようです。もしかすると、病気の発覚によって気分が滅入っているときよりも、前向きに病気と向き合おうと考えられるようになってから遺言書などについて考える余裕が生まれることが多いのかもしれません。
自分にもしものことが起こったときに残される大切な人たちのことを考えるのは、自然なことのようでとても難しいことなのです。
もし、前向きに病気と向き合い闘う決意ができたなら、そのタイミングで遺言書の作成などを行うと意思が明確になり内容がまとめやすいことも多いのです。

 

<結婚したとき>

男性は、人生において大切な人の存在が明確になるとき、つまり結婚して家庭を持つときに、自分の人生や最後の瞬間について意識するきっかけとなることがあります。
それは、ある種の責任感の表れでもあり、現代においては結婚するにあたり行う重要な事項としてカウントされることも珍しくありません。
そして働く女性も増えていることで、結婚による遺言書の作成は男性だけの話ではなくなっていることも事実です。
残すことやものがある方は、性別に関係なく結婚によって遺言書を作成するという発想が必要な時代になってきているのかもしれません。

 

<身近で不幸があったとき>

身近で死について考えさせられる機会があると「人生は、いつ何が起こるのがわからない」と思うことがあります。このようなときに「自分にもしものことがあったとき」のことを考えるのは自然なことです。
身近に起こった不幸をきっかけにして、遺言書の作成を考えるのは不謹慎だという考えではなく、その人が最後に自分へ教えてくれたことだと受け止め、形にしてみるのも良いのではないでしょうか。
また、ニュースで災害や事故を見たりしたときなども当てはまるのではないでしょうか。

遺言書作成は、思い立ったときが一番のタイミングです。
その思いを、効力のある正式な形で残すことも遺言書作成の一部なのです。
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